【家庭教育】危ないからやらせない!?カッターや包丁が使えない子どもが増えています。

家庭教育
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私は長期休みになると、小学生が十数人ほどが参加している寺小屋のような教室のボランティアをすることがあります。
今年の夏休みも参加してきたのですが、その時に実感したことがあります。
それは「カッターを使える子どもが減っていること」。
十数人の小学生(1年から6年生)のうち、カッターを使ったことがある子どもは3分の1以下。
しかも使ったことがある子どもは全員高学年で「学校の図工で使ったことはあるかも?」と・・・。
「お母さんが危ないからだめっていうから使ったことないー」「カッターって昔の道具?」なんて声もちらほら。
大人が付きながら作業しましたが、持ち方も手の置く位置も力の入れ方も見ていて怖いほど!!!
カッターを使った経験がほとんどないことがありありと分かりました。

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危ないからやらせない?

「危ないからやらせない」と言う声。
これは今に始まったことではなく、10年ほど前、現職の頃にもひしひしと感じていました。

園で鎌を使っての草むしりも(草を持つほうの手には軍手をしますが)「危ないのでやらせないでください」。
カレー作りで年長児が包丁をもつと分かると、(安全面に配慮して、野菜は転がらないように短冊状に準備してあっても)「包丁を持ったことがないので心配です」。
「小学生のお兄ちゃんにも、名札の安全ピンは危ないので自分でやらせていません。」。

冗談ではなく、実際にそんな声が出てくるのです。

時折「左利きなので危ないので。」とおっしゃる方もいましたが、そこが気になるなら今は左利き用包丁 左きき用カッター もちゃんとあります。

とにかく危なそうなことをさせるのに抵抗のある親が多いのです。
そしてそれを強行してやった結果、家庭での経験がなくますます不慣れな子ども達が怪我をしたらもちろんクレーム。
なので、園でも保護者から「危ない」とクレームがきそうなことは減らしていました。

危ないから見守る!

上に書いたような理由もあり、園や学校での活動も制限しているところは多いと思います。
なので家庭での経験が、大きな差になっていく可能性が高いのです! 

もちろん、カッターや包丁などの経験のない子どもにいきなり丸投げしてしまうのは危険ですが、大人が付いていればどんどんやらせるべきです。
むしろ小さいころにやっていないと成長するにつれ力がついてくるので、失敗した時のけがも大きくなるリスクが出てきます。
「危ないからさせない」のではなく「危ないからしっかり見守る」!!!

・・・と言いながら親になった今では、大人も時間に追われ、「子どもにやらせて見守る」なんていう時間を作ることがいかに大変か、つくづく実感しています。
子どもに任せるほうが、何倍も時間がかかるし、準備も後始末も余計な手間が増えますしね(;^ω^)
けれど、そういう自立につながる力をつけることこそ、本当の家庭教育だよなぁとも思います。

私も普段忘れがちですが、だからこそ、こうして思い出した時だけでも意識して取り組むようにしています(;´∀`)

そんなゆるいスタンスで包丁など経験させていましたが、ちゃんと成長を感じる出来事がありました。
先日、私が寝込んだ時、年長の息子がお米を炊き、小3年の娘はスープを作ってくれたのです。
その程度!?という声も聞こえてきそうなことは十分承知ですが(笑)我が子にとっては大成長!
見守ってさせる時は「時間がもったいない」と内心思ってしまったことも多々ありますが(苦笑)、少しずつでも経験させていたことがちゃんと成長に繋がっているかも!と嬉しくなりました。
これからも時々意識して、ゆる~く家庭力をつけていきたいと思います。