自由保育ってただ遊んでいるだけ?幼児教育から考える“いい”保育園・幼稚園の選び方

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前職で幼稚園教諭をしていたので、友達から「どんな幼稚園がいいと思う?」と聞かれることがあります。
家庭によって方針は様々なので一概にこれ!とはいえませんが、幼児教育を学んできた者として、我が家が幼稚園を選んだ上で大事にしたことについて書いてみようかなと思いました。
今回は硬い上に長い(苦笑)お付き合いいただける方のみ頑張って読んでみてください~

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臨界期とは?

では幼稚園の話の前に臨界期という話から。
よく「絶対音感をつけるなら6歳まで!」とか「英語を始めるならLとRの音の聞き分けができなくなる前に!」とか「言語習得は9歳まで!」なんていう話も耳にします。

これは、「臨界期(りんかいき)」という考え方からきています。

りんかいき【臨界期】

発達過程において、その時期を過ぎるとある行動の学習が成立しなくなる限界の時期。

大辞林 第三版(三省堂)より

有名なのはオオカミ少女アマラとカマラのお話でしょうか。
オオカミに育てらせた姉妹がその後保護され人間として教育されますが、8歳ほどと推測されるカマラは2足歩行も難しく言語も十分に身につかなかったと言われています。同じように教育された2歳に満たないと推測された妹のアマラのほうはたどたどしくも話せるようになったのだとか。

この逸話もどこまで信ぴょう性があるのか疑う声もありますし、臨界期が過ぎたとしてもまったく身につかないわけではないことは英語を大人になってから習得した人がいるように明白です。
が、やはり私は臨界期ってあると思うのです。

どんな園を選んだ?

では臨界期が比較的低年齢であるとされる他言語や音楽を習わせるのかといえば、現実、我が家は習わせていない。
臨界期を信じているのになぜ?と言われると苦しいのですが、あえて言うなら優先順位でしょうか?
もし子どもが音楽家になる道を親が想定するのなら、臨界期のずっと前から音楽を学ばせるべきです。
言語だってネイティブを目指すならしかり。
けれど時間は有限です。
全部を学ぶのは不可能。

では我が家は何を優先したのか?
それこそが「幼児教育」でした。
といっても知能の発達とか早期教育とかではなく、私が求めたのは「遊びを通して学ぶ」こと。
それは人への信頼感であったり、話し合いの仕方だったり、おもいやることだったり、悔しい気持ちから立ち直ることだったり・・・これと言って目に見えることではありません。
けれど「人としての根底」をつくるのが幼児教育だと私は思っています。

幼稚園によっていわゆる「ウリ」は様々です。
英語や体操、PC、陶芸etc 我が家の周りの園も様々ですが、私がいいなと思う幼稚園はそういった活動はありません。
「ただ遊んでいるだけでしょ?」って傍目からは見えるのですが、実は英語をしたり体操をさせるよりも大変なのは自由保育だと言えます。
なぜなら自由保育は「一人ひとりをしっかり見取っていないと成立しない」から。
そしてそれに合わせて環境を作ることが必要不可欠だから。

その時々によって先生がねらうこと(目標)は様々で、ねらいの達成のために環境を整えるのが先生の大切な仕事の1つです。

【関連記事】見取るとは?⇒子どもを褒めることって正しいの?「褒める」「叱る」前に大事にしたいこと

簡単に一例をあげると
先生が「今は安心して園生活を過ごせるように」とねらいをもって製作コーナーを用意するなら、十分な数の素材を用意します。
けれど「友達と話し合いながら力を合わせることを学べるように」とねらいをもって製作コーナーを用意するなら、あえて道具や材料を不十分な数で用意し、子どもたちが話し合って一緒に使用したり作れるようにします。
そうやって物の数1つにさえ意図があるような環境が用意され、それに合わせて先生は言葉がけをし、人としての根底を学んでいくのが幼児教育。
人の根底を作る時期にも臨界期があると私は思っていて、我が家はそれを優先したのです。

けれど現実は園の時間内に習い事がある園が多いですよね。
それはズバリ保護者受けがいいから。
けれどその時間のために、自由遊びの時間が削られていませんか?
貴重な集団生活の時間を、習い事で多くの時間をとられてしまうのはとてももったいない!

 

小学校の教員をしている友達が3年目の頃だったでしょうか、
「幼稚園や保育園で友達と関わり方とか自己肯定感とか自分から興味を持つこととか【土台】を作ってくれていないと小学校でやることが積みあがっていかない。幼稚園や保育園の先生の意義がやっと分かった」
と言っていたことがあります。

もちろん親としては我が子が目に見える成長があると安心だし、なんでもできないよりできたほうがいい。
私も我が子に今の時期に英語を習わせようかと教材を探したり、ピアノの音を聴かせたりと、焦燥感にも似た気持ちで突発的にやり始めようとしてしまって子どもを混乱させたり・・・(これ一番だめなやつですよね 苦笑)

けれど大前提は幼児教育の本質をしっかりとらえた上で+αしていけるのがベストというのが、今の私の結論です。

最近世間をにぎわせていた幼稚園問題。

子どもの安心安全に過ごすという最低限さえもできていないところがあるのかと腹立たしいし、ただ預かっているだけではなく幼児教育をしている場だという認知がされていないことが、現場で頑張っている元同僚を知る身としては歯がゆい思いです。

若干脱線しながらでしたが、私の考える“いい”幼稚園の選び方でした。
あ~自分の文章力のなさがもどかしい。。。

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