息子が6歳になり、数を数えるときに思い出すのは勤めていた幼稚園の園長先生とのやりとり。
年長の頃になると教師は意識的に数字や文字を遊びに取り入れたり、話に盛り込んだりするのですが、その時に数についてアドバイスをいただいたことがありました。
幼児期に意識するだけで、小学校での算数がぐっと楽になるかも!?
1つ2つ3つ…数えられますか?
日常で子どもの数的感覚を養うために、数を数える機会を大切にしている家庭も多いと思います。
ここでも大人が意識して数を数えたり、数字を読んでいるとスムーズに覚えていきますよね。
「いち、に~、さん~」と徐々に数を数えられるようになってくる子どもたち。
では、「1つ、2つ、3つ・・・」という数え方で数えられますか?
私も園長先生に指摘されるまで気づいていなかったのですが(;´∀`)子ども達と数を数えるとき、いつも「いち~に~さん~」と数えていませんか?
これは数を覚えるのにはとてもいいのですが、時には「ひとつ、ふたつ、みっつ・・・」や「2,4,6,8、10」と数えるのはとっても大事!この感覚が「2日(ふつか)」「3日(みっか)」など日数を数える土台になったり、偶数奇数の概念の土台になったりします。
こういったささいな積み重ねが、学習の時の理解のしやすさに繋がるので少しでも意識していきたいなと思っています。
誕生日ケーキは誰が切っていますか?
現代は核家族も多く、兄弟が少なかったり、【分ける】機会が少ないですよね。
分ける経験は、四則計算はもちろん、分数の学習などの時に【分ける】経験差が理解の差に直結します。
丸いケーキを分けるとき、4つに分けた1つ分はもちろん4分の1ですが、8つに分けた2つ分が同じだと分かりますか?一般的に10歳以降は抽象概念が理解できるようになると言いますが、それまでにいかに具体的に考えられているかがとっても大切!
園でも年長の遠足のおやつはあえてグループで1袋渡し、どのように分けるか考える機会を作っていましたが、家庭ではもっとその機会が作れます♪
丸型分数説明や分数の知育玩具も売っていますが、家庭で【分ける】機会を意識するだけでも十分だと思います。
ぜひ誕生日ケーキの切り分けは子どもに!
おやつも数人で分ける、もしくは数日に分けるようなものを用意して、【分ける】機会をなるべく作るようにしていきましょう!
(ぴったり分けられるパターンだけでなく、あまりがあるパターンにもぜひトライ!余りのある計算の理解に繋がります♪)
1匹1本1枚…助数詞(じょすうし)を意識していますか?
「1つ2つ」の話と重複しますが、意識するといいなと思うことの1つは助数詞。
クイズ番組に取り上げらえることもあるほど、多くの助数詞がありややこしいので大人でも難しいですよね~
私も自信がないこと多々(;´∀`) (国語専攻なのに・・・苦笑)
でも大丈夫。子どもとの生活で意識したいのは助数詞をつける意識を持つこと!
なにも「タンスは1竿!」なんて豆知識的なことを教えるのではなく、基本的な「匹・本・枚・冊・人・羽」程度をしっかりつけて話せばOK。
(羽は日常ではあまり使いませんが、1年生の算数の問題で時々うさぎやにわとりの助数詞が羽となっていたので、知っておくといいかなと思っています)
子どもは「折り紙を1個ちょうだい~」なんて間違えた使い方をしますが、その時に「違うよ。折り紙は1枚って言うんだよ」なんて間違いを正すと数にマイナスイメージが・・・。
子どもが間違えているなと思っても「はい、1枚どうぞ~」とさりげなく助数詞を知らせるだけで十分。
子どもたちは無意識に覚えていきますよ♪
以上、子どもの算数の感覚を養うために意識したいことのお話でした。
特に小学校の低学年までは経験の差が理解の差に繋がることが多々あります。
子どもたちが少しでもスムーズに学習できるように、家庭で種まきをしたいと思います(*^-^*)
算数嫌いにならないための種まき…こんなこともしています→【関連記事】算数の水のかさの教え方(デシリットルdL・リットルL・ミリリットルmL)